【琳月】の技術
【天井画】
寺社仏閣や城郭に多く見られる、板に絵を描く「天井画」の技法。
格天井と呼ばれる伝統的な天井様式に、四季折々の景観や動植物、家紋、幾何学模様などのモチーフが描かれ、崇拝者や鑑賞者の心を惹きつけます。
その描画理由は多様で、福徳祈願、建物にまつわる故事や由来、施主の意向を表現したものなどがあります。
本工房では、新規の天井画制作、オリジナル作品の復元、現存作品の洗浄・補彩による修復などを行っております。
技術と誇り
日本は、文化と高い精神性を併せ持つ、世界でも特筆すべき民族と認識されています。
宗教仏具の制作・修復に携わる者として、私はこの精神を後世に継承することを使命と考えて邁進してまいりました。
お客様お一人お一人の想いを形にすることが、私の最大の喜びでございます。
時代や世代を超越し、高い精神性を尊重し、誇りを持って、お客様のご要望に応じた仏具をご提供できるよう、誠心誠意努めてまいります。
【技法】極彩色・淡彩色・箔彩色・蒔絵
仏具にはさまざまな仕上げ方がありますが、彩色には主に『極彩色(ごくさいしき)』と『淡彩色(たんさいしき)』の2つの方法があります。
『極彩色』は、鮮やかな色を使って濃密な彩色を行う技法です。一般的には品のあるベタ塗りといったイメージがあります。
一方、『淡彩色』は木に色を染めるように塗る技法で、下地の風合いを生かしながら淡い色合いに仕上げます。透明水彩絵の具を塗るイメージで考えてください。
その他には、金箔の上に彩色をする『箔彩色(はくさいしき)』や、金粉などで模様を描く『蒔絵(まきえ)』の技法もあります。
お客様の御要望と仏具の状態を確認した上で、最適な技法を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。